制作事例|持ち込み杉材の絵馬
境内の杉を、
建立350年の記念絵馬に。
蔵王神社の境内に生えていた杉を、神社の歩みを伝える絵馬へ。建立350年奉祝記念用と通常授与用、それぞれの役割に合わせて写真と図柄の見せ方を整えました。

- ご依頼
- 蔵王神社
- 製品
- 奉祝記念絵馬・通常授与用絵馬
- 素材
- 神社境内の杉材
- 種類
- 2種類
- 加工
- 両面UVカラー印刷
- 用途
- 建立350年奉祝・通常授与
神社で育った杉を、
新しい授与品へ
ご相談の始まりは、境内に生えていた杉を絵馬として残したいというご希望でした。一般的な木地へ印刷するのではなく、その神社にあった木を使うこと自体が記念になる製作です。杉の来歴を生かしながら、授与品として使える形へ整えることから検討しました。
建立350年を伝える、
二つの絵馬
ご依頼は、建立350年の節目を祝う記念用と、その後も通常使用する授与用の2種類。同じ杉材を使いながら、それぞれの目的に合った写真と図柄の構成が必要でした。
記念用と通常用で、
写真の見せ方を変える
奉祝記念用は神社の写真を前面に大きく配置し、龍のイラストを重ねる構成に。通常授与用は写真を小さく抑え、その周囲に馬と龍を配しました。裏面には神社の由緒書きを入れ、表面の印象だけでなく、神社の歴史も一枚の中で伝わるようにしています。
写真・図柄・由緒を、
木目の上にまとめる
写真の情報量、龍や馬の線、縦書きの由緒を、杉の木目を消しすぎないように配置。記念性を持たせながら、木そのものの表情も感じられるバランスを目指しました。
普段扱わない杉材に、
細かな印刷を重ねる
杉は通常使用している絵馬材とは木目や表面の状態が異なるため、写真や細かな文字がどのように仕上がるかが懸念点でした。実際の材の表情を確認しながら印刷を進め、写真の階調、龍の細線、裏面の由緒書きまで、読み取れる状態に仕上げました。
持ち込み材の個性を、
仕上がりに生かす
均一な既製材とは違い、神社由来の杉には一枚ごとに異なる木目があります。その違いを欠点として隠すのではなく、境内の木から生まれた絵馬であることが伝わる表情として生かしました。

建立350年奉祝記念用の表面と裏面。境内の写真、龍の図柄、由緒書きを杉の木目の上に印刷しました。
神社の杉と歩みを、
一枚の絵馬に残す
神社に生えていた杉は、建立350年を記念する絵馬と、日々の授与に使う絵馬になりました。初めて扱う杉材でしたが、木目を感じられる状態を保ちながら、写真も文字もきれいに印刷することができました。
その場所にあった木を使い、記念用と通常用という二つの役割に合わせて、意匠と印刷の見せ方を組み立てました。


